森田くんの論文がアクセプトされました。
大学院生の森田くんの行ったプロジェクトの論文がCancer Scienceにアクセプトされました。
複数のドライバー遺伝子が蓄積した腸管腫瘍オルガノイドで、細胞集団内に悪性形質を消失してしまう細胞が高い頻度で出現しているものの、そういった細胞は負の選択(ネガティブセレクション)で細胞集団内から排除されている現象を報告しました。
がんの悪性化に繋がる進化の過程おいて、ネガティブセレクションは、ドライバー遺伝子変異による正の選択(ポジティブセレクション)と並んで重要なイベントであることを示唆しています。
Morita, A, Nakayama, M, Wang, D, Murakami, K, Oshima, M. Frequent loss of metastatic ability in subclones of Apc, Kras, Tgfbr2, and Trp53 mutant intestinal tumor organoids. Cancer Sci. 2023; 00: 1- 14. doi:10.1111/cas.15709